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        <title>インスタレーション on Data Visualization Japan</title>
        <link>https://data-visualization.jp/tags/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/</link>
        <description>Recent content in インスタレーション on Data Visualization Japan</description>
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        <lastBuildDate>Mon, 29 Dec 2025 00:00:00 +0000</lastBuildDate><atom:link href="https://data-visualization.jp/tags/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/index.xml" rel="self" type="application/rss+xml" /><item>
        <title>Shirley Wu × 矢崎 裕一／『Data Sketches』とその先へ</title>
        <link>https://data-visualization.jp/data-sketches-dialogue/</link>
        <pubDate>Mon, 29 Dec 2025 00:00:00 +0000</pubDate>
        
        <guid>https://data-visualization.jp/data-sketches-dialogue/</guid>
        <description>&lt;p&gt;Data Visualization Japan Meetup 2025「データ可視化本 著者が語る」（2025年12月29日オンライン開催）における、Shirley Wu さんと矢崎 裕一の対話です。Shirley さんは『Data Sketches』（A K Peters Visualization Series, 2021）の共著者。サンフランシスコと東京を拠点に、エンジニア／アーティスト／データ可視化デザイナーとして活動しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なお本セッションは通訳を介さず、Shirley さんが日本語（ときどき英語）で話しています。読みやすさのために整文していますが、話し言葉の呼吸はできるだけ残しました。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;div class=&#34;video-wrapper&#34;&gt;
    &lt;iframe loading=&#34;lazy&#34; 
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&lt;/div&gt;

&lt;h2 id=&#34;自己紹介&#34;&gt;自己紹介
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：今、サンフランシスコで夜ですよね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：はい、夜ご飯を食べ終わったところです。楽しみにしてました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：ではまず、Shirley さんから自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：はい。日本語で自己紹介したこと、あんまりないなってさっき思ってたんですけど、頑張ります。結構、日本語の単語、特にデータ関係の単語をあまり知らないので、英語が混ざってくるかもしれません。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;初めまして、Shirley です。サンフランシスコと東京で活動している、エンジニア、アーティスト兼データ可視化のデザイナーです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;キャリアの最初はソフトウェア・エンジニアとして。最初がビッグデータの会社だったので、そこでデータ可視化の仕事に巡り合いました。それから10年間くらい、データ可視化を専門にフリーランスをやっていました。4年前にまた大学院に戻って、アートとテクノロジーの大学院に行って、そこで「アーティストになりたいな」と思って。そこから徐々にアートの活動もしています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;すごく緊張してます（笑）。心臓がバクバク言ってます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：いえいえ。だって中国語と英語が話せて、あと日本語って、すごいですよ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：でも日本語と中国語は小学生レベル、8歳児くらいのレベルです。2つとも。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最近は特に日本にも定期的に来ていて、次は1月の中旬ごろにまた東京に戻ってきます。サンフランシスコの方ではクライアントワークをして、日本に、東京に行ったときは個人のアートワークをする——そういうセパレーションなんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：なるほど、そうだったんですね。今年も2回、東京で展示をしてましたよね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：はい。秋、9月に個展を開く機会をもらって、また10月に友達と一緒にコラボの展示を行いました。すごく嬉しかったし、いっぱい勉強できて、いっぱいの人と会話できて、すごくいい経験でした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：1つ目の方は、私もオープニングパーティーに行かせていただいて。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：来てくれて本当に嬉しかったです。ありがとうございました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：すごい素敵な空間でしたね。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id=&#34;出会いは-eyeo-festival&#34;&gt;出会いは Eyeo Festival
&lt;/h3&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：私と Shirley さんとの出会いは、最初 Twitter で……あ、そうでしたっけ。対面は Eyeo でしたよね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：Eyeo でしたね。Twitter がまだすごくいい場所だったときに（笑）、もう10年くらい前にあったんですよね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：Eyeo Festival ってアメリカのミネアポリスで毎年開催されていたニューメディアアートのカンファレンスで、結構なんでもありというか。データ可視化もありだし、メディアアートもありだし、フィジカル・コンピューティングとか、もうちょっとソーシャル・アクションみたいなものもあったりして。そこで対面で会ったのが初めてだったかなと。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：それで知り合えて、すごく嬉しかったです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;data-sketches-というプロジェクト&#34;&gt;Data Sketches というプロジェクト
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：話の順番としては、本の話からなのか、それともデータスケッチズのプロジェクトの話からがいいのか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：じゃあ、Data Sketches というプロジェクトの方から紹介して、そこから本に入るという流れで。ちょっとスクリーンシェアしてもいいですか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これが Data Sketches という、私と Nadieh（Nadieh Bremer）のプロジェクトです。もうすぐ10年前、2016年に始まりました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最初のときは、本当にすごく単純なモチベーションでした。私たち2人とも仕事が忙しくて、「自分のために作るプロジェクトが少なくなってきてるな」「サイドプロジェクトとかパーソナルプロジェクトを作る時間がないな」と2人で語っていたときに、「じゃあ、なんか一緒にコラボしちゃおうか」という、すごく気軽な話から始まったプロジェクトなんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「2人でお互いのモチベーションを上げて何かを作る、ってどういうふうに作るかな」と話していたら、「じゃあ12ヶ月、1ヶ月に1つのプロジェクトで」と。そのプロジェクトにはテーマがあって、2人ともそのテーマをインスピレーションにしてデータを探して、デザインして何かを作る。そして&lt;strong&gt;それをドキュメントする&lt;/strong&gt;——それが Data Sketches の始まりでした。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id=&#34;最初のテーマは映画&#34;&gt;最初のテーマは「映画」
&lt;/h3&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：たとえば、私たちの最初のテーマは「映画」でした。私は最終的に &lt;strong&gt;Film Flowers&lt;/strong&gt; というプロジェクトを作ったんですけど、25年ぶんくらいのブロックバスター——その年のいちばん大きな映画、その年のトップの夏のブロックバスターですね——を、1つ1つの映画をお花にしたんです。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;花びらの&lt;strong&gt;形&lt;/strong&gt;が、PG（Parental Guidance）などのレーティング&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;色&lt;/strong&gt;がジャンル&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;花びらの&lt;strong&gt;数&lt;/strong&gt;が IMDb での投票数&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;お花の&lt;strong&gt;大きさ&lt;/strong&gt;が、10点満点で何点かという評価&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;いちばん小さいのがいちばん低い点数で、大きいのがいちばん高い点数、という感じで、こういうお花を作りました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それをまた、「データはここから探し出したよ」「スケッチはこういうデザイン、こういうアイデアがあったよ」「コードは SVG を使ったので、初めて SVG のパスを使うからそれをどうやって、あと SVG のパスってどういうものかな」——そうやって勉強したことを書いたのが、Data Sketches の始まりだったんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ちなみに Nadieh の初めての Data Sketches は、&lt;strong&gt;Lord of the Rings&lt;/strong&gt; というプロジェクトです。『ロード・オブ・ザ・リング』のキャラクターが、映画の中のどの場所で、どれくらいのセリフがあったかという可視化なんです。彼女もこのプロセスを書いて、どこでデータを探し出したか、最初のデザインのスケッチとか、コードはどういうふうに、どうやってこの最後のかたちにたどり着いたか、を書いて。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これを1人12回、12個のプロジェクトを作り出して、プロセスを書いて。それが Data Sketches になったんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：本に収録されているプロジェクトも、さっき Shirley さんが紹介してくれたとおり12プロジェクト、かつ2人でやっているので24プロジェクトが載っていると。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;各プロジェクトが、スケッチとデータとコードというセクションに分かれていて、それぞれ、そのときに何をリサーチしたり考えたりしたのかというところが、読んでいてもプロセスを追体験している感じがして、すごく深いところにダイブしていく（笑）。さっきの SVG のやつも、本当に SVG の仕様をきちんと理解して、あのお花を作っている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：はい。Illustrator も、Adobe も SVG にエクスポートできますし、SVG はいろんなところに使われているんですけど、Web での SVG の、どうやってその形を書くかという&lt;strong&gt;パスコマンド&lt;/strong&gt;が、見てるだけだとちょっと難しいなというところがあるんです。それを本にしたときは、こういうふうに「レッスン」にしました。パターンとか、どういうふうに読むか、それだけを覚えたら結構簡単に読めますよ、という感じで、本にしたときにはレッスンも入れました。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;web-で全部読めるのになぜ本にするのか&#34;&gt;Web で全部読めるのに、なぜ本にするのか
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：さっき矢崎さんが言ったように、結構ディープにダイブするときもあるんですけど、それをどうやって……この本は2021年に出版したので、5年間くらい Web としてのプロジェクトだったんです。本にするときには、もう Web で全部のプロジェクトが誰でも読める状態だった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;じゃあそれを本にするとき、&lt;strong&gt;本でしかできないことをしたい&lt;/strong&gt;な、と。Nadieh と一緒に「本を買ってくれる皆さんに、本でしか伝えられないものは何か」を、すごくいっぱい相談して、対話をしました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：テーマカラーも、緑色とピンクがあって、最初は逆だったのが……。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：まだ逆になってた（笑）。そうでしたね。2016年、さっき見せたのは新しいウェブサイトで、本当に最初のバージョンは雰囲気もすごく違いました。最初、私は緑だったかな。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：記憶力いいですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：すごくディテール、1つ1つのディテールを……本になったときには、「Web でフリーで読めるなら、じゃあ本の価値は何か」という感じで、1つ1つのディテールにもすごく注意して。「こっちのセクションが何だよ」とか「ここにテーマが書いてあるよ」とか。あとコーヒーテーブルブック兼テキストブックなので、「テキストブックだったらどういうレッスンが学べるかな」という感じで、そこも結構レッスンを入れて書きました。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;2人の先生のおかげでできた本&#34;&gt;2人の先生のおかげでできた本
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：本は「A K Peters Visualization Series」という、データ可視化の本のシリーズがあって、その中に Data Sketches もあるんですよね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：入れてもらったんです。それも Tamara Munzner 先生のおかげであるんですけど、私と Nadieh でよく冗談で言うのは、「&lt;strong&gt;この本は2人の先生のおかげでできた&lt;/strong&gt;」ということなんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最初は &lt;strong&gt;Alberto Cairo&lt;/strong&gt; 先生。私たちが2016年に Data Sketches のプロジェクトを Twitter に載せたときに、Cairo 先生がポッドキャストで「あのプロジェクトいいよ」と言ってくれたんです。「このプロジェクトすごくいいし、これが本になったら、コーヒーテーブルに置ける本になれるな」って。そこで「このプロジェクト、本になれるの？」「本になれたらいいな」という感じで、Nadieh と一緒に話し始めたのが原点で。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも私たち、結構 fresh というか、green というか。「本をどうやって出版するか」も知らなかったんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：グリーンって、なんかすごくヤングな、という感じ（笑）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：それで、2年間くらい、いろんな出版社さんに連絡しても……その時には、コーヒーテーブルブックとテキストブックは結構別々のもので、&lt;strong&gt;その2つを同じ本にするというのは「できないかも」と拒まれていた&lt;/strong&gt;んです。リジェクトされて。2年間くらい、出版社さんたちに結構拒まれて（笑）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もうギブアップしようかな、という感じのときに、&lt;strong&gt;Tamara Munzner&lt;/strong&gt; 先生——A K Peters の編集にも関わっている方が、私たちの Data Sketches のことを知ってくれていて、「じゃあ私の出版社とやってみない？」と言ってくれて。理解者になってくれて、彼女の出版社に紹介してくれた。そして「私たちはコーヒーテーブル・テキストブックをやりたい」ということも出版社に伝えてくれて、それでこの本が存在するようになりました。2018年の4月ごろに契約をサインしたんだと思います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：最初は、コーヒーテーブルブックと教科書、これを両方一緒に、というのが他の出版社だと NG。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：テキストブック、教科書の出版社さんたちのところに行ったら「私たちは教科書だけを作ってる」という感じで。コーヒーテーブルの出版社さんたちに行ったら「コーヒーテーブルブックだから、イメージがいっぱいあってもテキストが少ない方がいい」と言われて。コーヒーテーブルブックだと写真・イメージがすごく大きくて、テキストがちょこっとサイドにある、という感じで。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも私たちは2つとも重要だったので、2つとも&lt;strong&gt;イコールに、並行して&lt;/strong&gt;入れたかった。そういうふうに扱ってくれる出版社を探し出すのが、すごく難しかったです。特にコーヒーテーブルの出版社さんたちはジェネラル・オーディエンスが読者なので、私たちの本はすごくニッチで、結構テクニカルなトピックもあったから、扱いたくなかったんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：そこをやっと拾ってくれた出版社が A K Peters という、データ可視化の超有名な出版社だったと。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：Munzner 先生のおかげでピックアップしてもらって。だから &lt;strong&gt;Cairo 先生が最初のイントロダクション（Foreword）を書いてくれて、最後のあとがきを Munzner 先生が書いてくれた&lt;/strong&gt;んです。初めと終わりが、2人の先生のおかげ、という感じで。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：なるほどね。本当に感謝深い。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：はい。出会いと機会をくれたプロジェクトと本です。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;アイデアから始まる--オバマのプロジェクト&#34;&gt;アイデアから始まる ― オバマのプロジェクト
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：本の内容に戻ると、データの集め方もすごく大変で。たとえばオバマさんの、あのプロジェクトですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：この12個のプロジェクトで自分的に学んだのは……データ可視化のプロジェクトだと、よくもらう質問が「&lt;strong&gt;アイデアはデータから始まるんですか、それともアイデアから始まるんですか&lt;/strong&gt;」なんです。何かデータを見つけて、そこから始まるのか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私的には、&lt;strong&gt;アイデアから始まる&lt;/strong&gt;んです。何かに興味を持ったときに——たとえば、さっき言ってくれたオバマさんのプロジェクトを、ちょっと出してみます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これは、バラク・オバマとミシェル・オバマがテレビでインタビューを受けた YouTube 動画で、1つ1つが動画です。そこから YouTube で何回見られたかとか、&lt;strong&gt;どれくらい笑ったか&lt;/strong&gt;を可視化した（笑）プロジェクトで、本当に結構楽しいプロジェクトでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このデータは……実は、サンフランシスコで D3 のイベントに参加したときに、友達の &lt;strong&gt;Ian Johnson&lt;/strong&gt; さんが当時（2017年）Google Cloud で働いていて、「じゃあ Google Cloud で何か作ってよ」という感じだったんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：なるほどね（笑）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：何をしたかもう忘れちゃいました。いま自分の方も読んでます（笑）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;えっと、オバマさんたちの YouTube のテレビ出演のリストを作って、それをインプットとして YouTube の API を使って探して、ダウンロードして。ダウンロードしたときにサブタイトル（字幕）があるかを見て、あればそのサブタイトルをカウントして。それでまた、YouTube の動画を一コマ一コマスクリーンショットして、それを &lt;strong&gt;Google Cloud の Vision API&lt;/strong&gt; に上げて、その中に顔があるか、顔が笑っているかを判定する、という API だったんです（笑）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これは全部パーソナルプロジェクトだったので、第一に「&lt;strong&gt;何かを学びたい&lt;/strong&gt;」というモチベーションが1番で、第二に「&lt;strong&gt;面白いか、楽しいか&lt;/strong&gt;」。本当に仕事の外のプロジェクトだったので、楽しむことが1番だったんです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;デザインとコードどちらが先か&#34;&gt;デザインとコード、どちらが先か
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：さっきの話でいうと、アイデアがすごく最初にあって、コーディングで作るわけですけど、そこでの表現がすごく繊細だったり細かかったりして。その両立って難しいんじゃないかなと思うんですけど。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：すごく難しいと思います。結構、毎回悩んでます。矢崎さんも悩みますか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：どっちかが先に始まって、あとでちょっとキャッチアップする、というか。でも、どうなんだろう。なんかデザインするときって、コーディングしながらデザインってできないような気がして。一旦、何もない状態にして、ゼロベースで考えるというか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：私、データ可視化を作る初めのころは、すごく&lt;strong&gt;効率が悪い作り方&lt;/strong&gt;をしてたんです。最初のころは「楽しかったらいいな」という感じでやっていたので、最初からコードしてました。データを集めて、スケッチもしないで、コードから始めていた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;この「デザインをスケッチする」という習慣は、Nadieh が私に教えてくれた&lt;/strong&gt;んです。「先にスケッチした方がいいよ」って。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本当に最初のころは、コードして「あ、これちょっと変だな」と思ってまたコードして、「やっぱりデザイン的にちょっと微妙だな」と思ってまたコードして……という感じで、イテレーションがいっぱいあって、結構時間がかかっていました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;いまのプロセスは結構違います。データを集めた後は、Observable とかでチャートをいっぱい作る。ラインチャートとかバーチャートとか、簡単なものはすごく素早く試して、データを理解するために違うチャートを試して、「これは面白いかな」「何かいいポイントがあるかな」とエクスプロアして。そこから何かいいところがあったら、その意図をちょっと取って、そこからデザインのスケッチを始めて、コードする。そのプロセスで、結構、時間がかからないようになりました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：Data Sketches の本を見ていても、Nadieh さんと Shirley さんのアプローチの違いというか。Nadieh さんは結構ドキュメンテーションがすごい。たくさんスケッチしているという。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：ドキュメンテーションがすごいです。私は結構、コードに行くという感じで（笑）。ドキュメンテーションもそんなにやっていなかった。初めは。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：それでも一緒にコラボレーションすることで、お互い影響し合うというのはありました？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：すごくいい影響をもらえました。Nadieh はバックグラウンドがデータサイエンティストなので、データの方がすごく強くて、彼女から「データをどうやって分析するか」をいっぱい学べました。そして分析したデータをまたどうやってデザインにするか、どうやってスケッチするかも、そこからいっぱい学びました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：Shirley さんはバックグラウンドとしては数学とコンピューターサイエンスですよね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：ソフトウェア・エンジニアとしてそこから入ってきたので、結構、いっぱいコードに没頭してた時期がありました（笑）。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;メディアアートとデータ可視化&#34;&gt;メディアアートとデータ可視化
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：Shirley さんが修士で通っていたニューヨーク大学の ITP は、Processing の発祥の地……あ、ダニエル・シフマンさんとか。いや、Processing は Ben Fry さんだったので、そこは ITP じゃなかったかもしれませんね。MIT の方かも。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：Processing は C++ でしたっけ、Java でしたっけ。p5.js が JavaScript の方で、そこですね。&lt;strong&gt;ダニエル・シフマン&lt;/strong&gt;はそれをすごく大きくしてくれた先生で。結構、優秀な先生がいっぱいいました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：区別せずに見るかもしれないですけど、メディアアートとデータ可視化ってちょっとコミュニティが違いますよね。メディアアートって、アーティストとかデザイナーが自分の表現手段としてパソコンやソフトウェアを増幅させる感じがして。データ可視化は、コンピューターサイエンスとか、チャートとかグラフィックの文法みたいなものをコミュニケーションに使う感じで。ちょっとバックグラウンドもコミュニティも違うのかなという感じがしたんだけど、Shirley さんはどう思いますか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：私も結構、同意です。オーバーラップもあるんですけど、矢崎さんが言ったように、&lt;strong&gt;データ可視化はコミュニケーションが主&lt;/strong&gt;なので、私的には、データ可視化は最終的にはデザインだと思っているんです。&lt;strong&gt;ファンクション&lt;/strong&gt;——何かの用がある、何かを伝えたいことがある。there is a utility, there is a function。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;メディアアートも、アートにも何か伝えたいことはあるんですけど、その伝えたいものが違う。表現するものがちょっと違うかなって。それでちょっと違うなと思ってるんですけど、私は両方とも好きです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;何かのビジネスのことを伝えたい、サイエンスのことを伝えたい、という感じで&lt;strong&gt;プラクティカル&lt;/strong&gt;なのがデータ可視化で。メディアアートは、何かの美しさを伝えたいというのが主だなと思っていて。&lt;strong&gt;その2つが一緒にあるのが、データアートとかで、結構面白いな&lt;/strong&gt;と思ってます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：コミュニティが違うだけじゃなくて、作品の作風もちょっと違うような感じがしていて。でも Shirley さんは、そこを両方横断している感じが。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：そんなに私、カテゴリーとかは気にしてないかもですね。&lt;strong&gt;自分が作りたいものを作りたいな、という感じで、結構わがままなように作ってます&lt;/strong&gt;（笑）。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;データフィジカライゼーションへ&#34;&gt;データ・フィジカライゼーションへ
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：最近だと、展示とか、ちょっとフィジカルなインスタレーションが多いんですよね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：はい。実は、初めてのきっかけはこの作品、このプロジェクトなんです。「&lt;strong&gt;データ・フィジカライゼーション&lt;/strong&gt;」というんですけど、日本語では何て言うんですか。データ物理化？（笑）&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これに触れ合えたのがきっかけで。&lt;strong&gt;Ekene Ijeoma&lt;/strong&gt; さんというアーティストの《&lt;strong&gt;Wage Islands&lt;/strong&gt;》というプロジェクトで、ニューヨークのマンハッタン島を再現しているんですけど、1つ1つのレベルの高さが&lt;strong&gt;家賃&lt;/strong&gt;なんです。地区ごとの平均の家賃で。この黒い水は、1人1人が自分の給料を入れると、黒い水が上がったり下がったりする。給料が少なかったら黒い水が上がって、それが示すのは「このマンハッタンで借りられる家が少ない」ということ。黒い水の下はもう inaccessible だということで。給料が高かったら水が少なくなって、マンハッタンの主なところが出てきて「どこでも家を借りられるよ」と。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こういうふうに、&lt;strong&gt;格差（inequality）を示す作品&lt;/strong&gt;だったんですけど、これを見て「フィジカルな何かを作りたいな」と思ったんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それがきっかけでニューヨーク大学の ITP に行って、「私個人のアートってどういうものなのか」をちょっと研究して。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id=&#34;個展wonder--hope&#34;&gt;個展《wonder &amp;amp; hope》
&lt;/h3&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：まだ ITP にいるときに個展を開く機会をもらえて、そのときは《&lt;strong&gt;wonder &amp;amp; hope&lt;/strong&gt;》という個展を開きました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;テーマは、コロナの頃に……日本語だと何て言うんだろう。コロナ禍の頃にアジアの人たちを避けるような、&lt;strong&gt;人種差別&lt;/strong&gt;が起こっていて、その影響で私が個人的に外が怖くなっていたんです。結構、暴力的な差別だったので、外に出ることが怖くなっていたことに気づいて、この個展を作りました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「外に出るのが怖い」をどうやって表現するんだ、と思っていたら——外に出ると、嬉しいときとかは写真をいっぱい撮るんです。この1点1点が写真で、真ん中からどれくらい離れているかが「&lt;strong&gt;家からどれくらい離れているか&lt;/strong&gt;」。いちばん内側が家にいちばん近くて、外にいくほど離れている。いちばん太い円の中は、家の中で撮った写真ですよ、と。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;見てわかるのは、&lt;strong&gt;コロナの前に撮った写真は全部、外で撮っていた&lt;/strong&gt;ということ。2020年2月はアメリカではコロナのシャットダウンの直前だったので、まだ外にもいたんですけど、徐々に中で時間を過ごすことが多くなった。アメリカでは2020年3月にシャットダウン、ステイホーム・オーダーが出たので、3月はもうほぼ全部の点が家の中だった、という感じで。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それをまた、&lt;strong&gt;水の上にプロジェクションをして、上から水を滴らせる仕掛け&lt;/strong&gt;をしました。その滴りの速さがコロナのケース数のデータで、早いとケースがもっとある、ということで。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;あの2年間は、なんというか、&lt;strong&gt;時が歪んでいた&lt;/strong&gt;なという感じの表現をしたかったんですね。水が滴ったときにプロジェクションも歪んでいくのが、自分の中でその感覚と重なって。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id=&#34;個展--故郷とは何か&#34;&gt;個展 ― 「故郷」とは何か
&lt;/h3&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：さっき言っていた、私が行かせてもらった今年の展示は。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：アイデンティティとホームの展示でした。3箇所ありました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こういうふうに、私個人は子どものときに4ヶ国で育ったんです。フィリピンと中国と日本とアメリカで育ったので、それで調査したかったのは……私たちが「ホーム」と言うと「家」、あるいは「&lt;strong&gt;故郷&lt;/strong&gt;」ですよね。じゃあ、私のように子どものときに1つの場所じゃなく、いっぱいの違うところを転々として育ったら、&lt;strong&gt;「故郷」ってどういう意味なんだろう&lt;/strong&gt;、という展示だったんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;可視化したのは、&lt;strong&gt;年輪&lt;/strong&gt;です。1つの国でどれくらい、何年住んだかが年輪になって。フィリピンで2年、中国で2年、日本で6年、アメリカで25年、という感じで年輪を1つ1つ描いて。&lt;strong&gt;風が、引っ越したときの風&lt;/strong&gt;、という感じの可視化だったんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それで、他の7人——私に似たバックグラウンドの人たち、小さい頃からいっぱい違う国で育った人たちをインタビューして、「あなたには故郷はどういう意味ですか」と聞いて作った個展なんです。これがその7人の「ホーム」の答えです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最後には、来てくれた人たちにも「あなたにとって故郷は何ですか、答えてくれますか」という質問をして、iPad にデータを入力してもらって、プロジェクションでその人のデータ可視化を自動で見られるようにしました。その人の入れてくれた答えと、&lt;strong&gt;バックグラウンドがいちばん違うのに、故郷についての答えがいちばん似ていた人をマッチして&lt;/strong&gt;、プロジェクションで見せる、という感じだったんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：じゃあ、ホームが1つの国とか1つの場所じゃない人たちの経験を通じて、「ホームとは何か」を、展示に来た人たちにも問いかけるものだったということですよね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：はい。すごく素敵な答えもいっぱいもらえました。いちばん多かったのは、「&lt;strong&gt;故郷は場所じゃなく、人だ&lt;/strong&gt;」とか、「そこのメモリー、記憶だ」というもの。来てくれた人の中には、日本で育って日本で過ごした人たちもいたんですけど、その中でも「故郷は場所じゃなく人だ」と言ってる人が結構多かったです。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id=&#34;コラボレーション展示--陶器で気候変動を可視化する&#34;&gt;コラボレーション展示 ― 陶器で気候変動を可視化する
&lt;/h3&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：もう1個、お友達とコラボレーションしていた方は、ちょっと僕は行けなかったんですけど。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：全然違いました。エイミーさんという、すごく才能がいっぱいある方なんですけど、彼女もアーティスト兼エンジニアという感じで、テクノロジーを使ってアートを作る。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;彼女がこの5年間、陶芸をやっていたんですけど、その作るプロセスもすごく面白くて。最初にコンピューターの中で 3D モデルをして、そこから 3D プリンターでプリントして、それで&lt;strong&gt;型&lt;/strong&gt;を取る。型を取って、そこから陶器を作る、という。結構、コンピューターが入っているプロセスなんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それで彼女が、グレーズ——&lt;strong&gt;釉薬&lt;/strong&gt;、この色を自分で作りたいと。「自分の色を作れたら、何かデータ可視化できるかな、データ・フィジカライゼーションできるかな」と思って、私に声をかけてくれたんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そこから2人で「何を可視化したいかな」と。ちょうど東京でやろうかなと思っていたので、「じゃあ東京でやるなら、日本の何かのデータを使いたいな」と思って。これは&lt;strong&gt;気象庁&lt;/strong&gt;のデータで、この70年間の&lt;strong&gt;桜の満開日、イチョウの黄葉、カエデの紅葉&lt;/strong&gt;の日を、気象庁が70年間も記録してあって。その70年間のデータを可視化したんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この線が、その70年の平均の線です。ここから見えるのは、&lt;strong&gt;桜の満開日は徐々に早くなって、東京ではイチョウ・カエデの色づきの日は徐々に遅くなっている&lt;/strong&gt;ということです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：形はもともとお友達がやっていたようなかたちで、色の部分が、いま説明してくれたような、紅葉のタイミングなどの色だと。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：形は彼女がコンピューター、3D モデルでデザインしてくれた形で、色も紅葉の日とか満開の日を示しているんです。一応、その日の気温のデータも私は集めたんですけど、&lt;strong&gt;結構そんなにパターンがなかった&lt;/strong&gt;んです（笑）。何かパターンがあるかなと思って集めたら、何も出てこなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：パターンは出ないけど、すごく長い期間で見るとトレンドはあったと。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：はい。満開の日が早くなったとか、紅葉の日が遅くなったのはすごくトレンドとして出てきたんですけど、&lt;strong&gt;その満開の日の気温、紅葉の日の気温が、70年間でそんなに暑かった・寒かったというパターンは全然出てこなかった&lt;/strong&gt;んです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：実際に行った人は、作品は触る必要はないですよね。見るという感じで。質感がすごくいいなという感じがしたんですけど。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：でも、エイミーも結構テクノロジーを使うので、&lt;strong&gt;NFC チップ&lt;/strong&gt;を入れていて。入ってきた人たちがスマホでタッチすると、ウェブサイトが出てきて、もうちょっとデータのディテールが出てくる、という仕掛けがあったんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：2つ目の方は、来てくれた人の反応はどうでした？ セラミックの方は。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：すごくいい反応をしてくれていました。ただ、データがちょっと&lt;strong&gt;複雑な反応&lt;/strong&gt;でした（笑）。「これ、結構やばいことを示してるな」という。&lt;strong&gt;気候変動を可視化している&lt;/strong&gt;ということなので。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「これすごく綺麗なんだけど、it&amp;rsquo;s very depressing」と結構言われました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：すごく綺麗で質感もすごくいいんだけど、そこで表していることは気候変動の、ちょっと悲観的な将来というか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：「感情的に複雑だな」と言われました。「これ、すごく明らかにしてる」と。気候変動を本当に明らかにしているから、それを衝撃的に、in your face という感じで、「これを見るとその現実に向き合わなきゃダメ」という感じ。そういう反応が結構ありました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：なるほどね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：まあ、&lt;strong&gt;それは私たちのゴールだったんで&lt;/strong&gt;、そのゴールは果たせました（笑）。何か綺麗な陶器で誘って、入ってもらって、現実のトピックをバーンと「これ、気候変動だよ」という感じで（笑）。その会話をしたかったので、ゴールは果たせました。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;2026年--アートにオールインする&#34;&gt;2026年 ― アートにオールインする
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：じゃあ日本では、いまご紹介いただいたような展示を定期的にやっていくということですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：目標です。はい、そういう目標です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：クライアントワークもやりつつ、こういう個人のパーソナルワークとしてのデータ・フィジカライゼーションを。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：実は最近、すごく個人的に&lt;strong&gt;大きなライフ・ディシジョン&lt;/strong&gt;をしたんです。来年、2026年から、東京で1年間……どうやって日本語で言うんだろう。英語で言うと、OK, I made a really big life decision.&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;長期的には、&lt;strong&gt;フルタイムのアーティストとして活動したい&lt;/strong&gt;んです。そのためには、この半分クライアントワーク、半分個人のアートワークというバランスをハーフハーフでやっていて、それだと一生このままフルタイムのアートにならないな、と思い始めて。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それで、2026年の決心は——「&lt;strong&gt;東京で1年間の生活費を貯金したら、クライアントワークはもうやめて、クライアントワークのスタジオをシャットダウンして、1年間アートにオールインします&lt;/strong&gt;」という覚悟です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：おお。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：貯金するときはもう全部クライアントワークをして、1年間の生活費の貯金ができたら、もうクライアントワークは取らないことにして、&lt;strong&gt;アートだけでその道に行けるかという実験に入ります。オールインします&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：クライアントワークでお金を貯めて、そしたらもうバチッと切って、アーティスト活動にオールインして。そのまま飛んでいけたら飛んでいきたい、という。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：飛んでいきたいです。飛んでいけなかったら……そのときの覚悟は、&lt;strong&gt;その1年間でアーティストとして勝ちきれなかったら、日本の会社をシャットダウンして、サンフランシスコに戻って会社員になります&lt;/strong&gt;（笑）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：え、そうなんですか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：それが覚悟です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：衝撃的な。でも、言ったら、Eyeo Festival の1番最後の年の、最後の日の最後のトラックに Shirley さんが登壇していて。そのときに、今の話にもつながるようなライフストーリーが語られていて。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：ようやく、&lt;strong&gt;そのオールインする勇気をビルドアップしました&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：最後にその大きな話を聞けて、すごく良かったです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：このステージを、この伝えるきっかけをありがとうございます。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;これから追いかけるには&#34;&gt;これから追いかけるには
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：Shirley さんの今後の活動をウォッチするには Instagram がいいですか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：アート的には主に Instagram で、クライアントワークの方は LinkedIn です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：みんな SNS 難民というかね。何を使ったらいいのかっていう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：一応 Bluesky もちょこっと試したんですけど、やっぱり主な友達は LinkedIn に行っちゃったんです（笑）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：Bluesky でも、アメリカのデータ可視化のプラクティショナーの人たちがみんな、X から。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：はい、X からもう出て。アメリカの方では X にいるデータ可視化の人が少ないかもですね。Bluesky か LinkedIn に行きました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：なるほど。Bluesky か LinkedIn でキャッチアップできるということで。素敵なお話をありがとうございました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：いえいえ、本当にいっぱい質問と時間をありがとうございました。楽しかったです。またぜひ、日本で。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;矢崎&lt;/strong&gt;：オンラインかオフラインか、どこかでまた。ぜひオフラインでも。ありがとうございました。良いお年を。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Shirley&lt;/strong&gt;：良いお年を。ありがとうございました。&lt;/p&gt;</description>
        </item>
        <item>
        <title>Shirley Wu／Take up Space ― スペースを取ること</title>
        <link>https://data-visualization.jp/take-up-space/</link>
        <pubDate>Fri, 29 Dec 2023 00:00:00 +0000</pubDate>
        
        <guid>https://data-visualization.jp/take-up-space/</guid>
        <description>&lt;p&gt;Data Visualization Japan Meetup 2023（2023年12月29・30日開催）における、Shirley Wu さんの講演です。中国系アメリカ人女性として抱えてきた期待と葛藤、フリーランスのデータ可視化プロジェクト、そして個人的なテーマを探求する物理的なインスタレーションの制作を通して、自分の恐れに立ち向かってきた道のりを語ります。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
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&lt;/div&gt;

&lt;p&gt;話の前に、まずは免責事項、ちょっとした期待値設定から始めたいです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この45分間の講演には、&lt;strong&gt;明確な学びも、技術的な教訓もまったくありません&lt;/strong&gt;。その代わり、私に多くのものを与えてくれたデータ・ビジュアライゼーションと Web コミュニティへの&lt;strong&gt;ラブレター&lt;/strong&gt;です。だから、優しく受け取ってほしい。そして何よりも、気に入ってくれることを心から願っています。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;良い女の子でいようとした子ども時代&#34;&gt;「良い女の子」でいようとした子ども時代
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;子どもの頃、私はうるさくて頑固でした。そしていつも自分のやり方を求めていました。ただし、それは中国人の「良い」女の子像とは正反対でした。「良い」というのは、謙虚で物静かで、常に自分の立場を知っており、年上に対して控えめであること。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;90年代に日本の田舎で育った中国人の子どもとしては、正直言って本当に残酷でした。私が望んでいたのは、クラスメートに溶け込み、両親に誇りに思ってもらうこと。だから本当に懸命に努力しました。静かに、謙虚に、自分の立場をわきまえていようと。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;10歳でアメリカに引っ越すまでは。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして突然、大声で意見を言うことが許されるようになりました。ありのままの自分でいることに、とても自由を感じていた。高校や大学に入るまでは——。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして、私はこう言われるようになりました。「&lt;strong&gt;威圧的&lt;/strong&gt;」だと。質問の仕方、スピーチ、討論の仕方、意見の表明、クラブ・ミーティングのやり方も威圧的だと。どの場合も、私はただ自分らしくしていただけなのに。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その時、私は学びました。&lt;strong&gt;アメリカで女性が声高に意見を言うことが許されるのは、彼女が作り話の登場人物である場合か、その意見が家父長制的な社会規範の中にうまく収まる場合に限られる&lt;/strong&gt;、と。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし16歳、19歳、22歳の私には、そうした社会規範に逆らう勇気がなかった。アジアで育った時に「良い中国人の女の子でなければ」というプレッシャーを感じたのと同じように、&lt;strong&gt;「社会的に認められたアメリカ人女性」であることのプレッシャー&lt;/strong&gt;を感じ始めました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして自分でも気づかないうちに、&lt;strong&gt;自分を小さくしてしまっていました&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;シリコンバレーでソフトウェア・エンジニアとして働き始める頃には、会議で発言しようとするたびに自分で自分を疑っていました。その後で「自分の説明が複雑すぎたのではないか、蛇行しすぎたのではないか、強引に話しすぎたのではないか」と不思議に思う。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;自信を持って振る舞うのが怖くなったので、できるだけ自分を脅威に見せないようにするようになりました。自分の仕事を「バカバカしい」と言い、自分の業績を軽んじるようになりました。「私と同じように膨大な時間を費やせば、誰でもまったく同じことができるはずだ」と。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;私は自分のために「社会通念上許容される」小さな箱を作り、その中に身を置き、そこが自分の居場所だと自分を納得させていました。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;自己紹介&#34;&gt;自己紹介
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;物語に深く入る前に、少し自己紹介を。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こんにちは、私の名前は Shirley です。ソフトウェア・エンジニアであり、データ・ビジュアライゼーション・デザイナーであり、ストーリーテラーです。データ分析、デザイン、コーディングの全プロセスをクライアントと一緒に行い、彼らのデータを、美しく説得力のあるビジュアル・ナラティブを使って、Web の限界を押し広げるインタラクティブなデータ可視化に変えています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして親友の Nadieh Bremer と『&lt;strong&gt;Data Sketches&lt;/strong&gt;』を共同執筆しました。24のデータ可視化プロジェクトのプロセスを詳述した、コーヒーテーブル・ブックと教科書のハイブリッドです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;パンデミック以前の私は、技術的な教訓やプロジェクトで克服した課題について講演していました。でも今日は、&lt;strong&gt;私自身のこと&lt;/strong&gt;——どこから来て、どのように成長し、これからどこへ行きたいのかをお話しします。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;フリーランスへ--2016年&#34;&gt;フリーランスへ ― 2016年
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;2016年、フルタイムのソフトウェア・エンジニアリングのキャリアを始めて4年目。データ可視化を使ったプロダクトは大好きでしたが、業界（企業セキュリティ）は最もワクワクするようなものではありませんでした。だから、フルタイムの仕事を辞めて自分の仕事をやってみようと思いました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本当にエキサイティングで、でも本当にストレスフルな決断でした。しかし私は成功させようと決心していました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;同じ年の夏、私はミュージカル『ハミルトン』に夢中になりました。キャスト・レコーディングを毎日繰り返し聴いていたので、歌詞に繰り返し出てくるテーマやフレーズを分析するようになり、最終的に**『ハミルトン』のすべてのセリフをインタラクティブに可視化した作品**を作りました。それぞれのドットがキャラクターの歌う一連の歌詞を表し、スクロールするとドットがばらばらになっては元に戻り、最後には自分で分析できるビジュアル・ツールになります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;翌年、Nadieh とガーディアン紙の米国チームと一緒に「&lt;strong&gt;Bussed Out — How America moves its homeless&lt;/strong&gt;（バスで追い出される：アメリカはホームレスをどう移動させるか）」に取り組みました。ホームレスの人々のためにバスや飛行機のチケット代を支出するアメリカの行政についての物語です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この2つのプロジェクトは、想像していた以上に大きな影響力を持つものでした。&lt;strong&gt;まったく新しい光の中で自分自身を見るようにさせてくれた&lt;/strong&gt;。私がやっている「くだらない小さなデータ可視化」が、人々にインスピレーションを与え、会話を生み出した。それは、フリーランスを続け、好きなことをやり続けるために必要な&lt;strong&gt;承認&lt;/strong&gt;を与えてくれました。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;3dへそして物理的な作品へ--2018年&#34;&gt;3Dへ、そして物理的な作品へ ― 2018年
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;時が経つにつれ、私が好きなのは&lt;strong&gt;フリーランスに伴う自由&lt;/strong&gt;なのだと気づき始めました。自分の興味に合ったプロジェクトを選べる。そしてそれは、自分自身についてより多くを学ぶ助けとなりました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2018年、私は初めて3Dのデータ可視化を作りました。それまで数年前から&lt;strong&gt;物理的な展示作品&lt;/strong&gt;を作りたいと思っていました。人々が作品の中を歩き回り、スマホを操作する親指だけでなく&lt;strong&gt;身体全体で体験する&lt;/strong&gt;とき、その作品に完全に没頭できる——というアイデアに夢中だったからです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;かなり長い間、自分の作品を壁にプロジェクターで投影する以外の方法を思いつきませんでした。それは三次元を活用していないように感じた。そして気づいたんです——&lt;strong&gt;私は一日中ラップトップで二次元の仕事をしている。三次元を実際に活用する展示作品をデザインしたいなら、ラップトップで 3D で作業を始めればいいのではないか&lt;/strong&gt;、と。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そこで独学で Three.js と WebGL を学び、**《Legends》**を制作しました。1901年から2018年の間にノーベル賞を受賞した51人の女性を3Dで表現したものです。大きさ、影響力、受賞カテゴリー別に色分けされ、それぞれの功績を歩いて読んだり、受賞年代別に並べたりできます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;特に今世紀前半は女性のノーベル賞受賞者が非常に少なく、その数が二桁以上になったのはここ20年のことです。そして&lt;strong&gt;彼女たちの周りに浮かぶ星のひとつひとつが、同じ期間にこの賞を受賞した800人以上の男性&lt;/strong&gt;を表しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このプロジェクトも、私自身について多くを教えてくれました。&lt;strong&gt;受賞者の女性数と男性数の圧倒的な差に本当に驚き、正直、憤りを覚えました&lt;/strong&gt;。そして、高校で学んだ歴史や科学の教科書に女性の名前がほとんど出てこないことに気づかされ、&lt;strong&gt;その代表性の欠如がいかに私に深い影響を与えていたか&lt;/strong&gt;を思い知らされました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして人生で初めて、&lt;strong&gt;自分がいかに自分を小さくしてきたか、いかに自分を閉じ込めてきたか、いかに大きな夢を抱かないようにしてきたか&lt;/strong&gt;を自覚し始めました。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;アーティストになるという最初の夢&#34;&gt;アーティストになるという最初の夢
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;同時に、&lt;strong&gt;アーティストになるという最初の夢&lt;/strong&gt;を思い出しました。4歳の時ですら、移民の家族には経済的に不可能に近いと感じた夢です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし29歳の時、私は経済的に安定し、いくつかのスキルも身につけ、自信もついていました。アーティストになる方法なんてまるで知らなかった——工科大出身であることを除けば。いくつかのアーティスト・レジデンスに応募しましたが、全部断られました。実を言うと、自分が何をしているのか全く分かっていなかったから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;ニューヨーク大学 ITP&lt;/strong&gt; というアートとテクノロジーの修士課程に招かれるまでは。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そこで「フィジカル・コンピューティング入門」を受け、Arduino やセンサー、LED、モーターの制御を学びました。「ファブリケーション入門」では、実際に3Dで考える方法を学びました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして2本のカリグラフィーペンと2つのサーボモーターで、&lt;strong&gt;実にくだらない、実にゆっくりとしたドローイング・ロボット&lt;/strong&gt;を作りました。間違いなく、これまでの人生で作ったものの中で一番好きなものの一つです。なぜなら、&lt;strong&gt;転んでも立ち上がる様子を見て、その回復力が私の人生の目標だ&lt;/strong&gt;と思ったから。それが、私が大人になったらなりたかったものです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;《Legends》のクリスタルも、レーザーカットしたアクリルと LED で再び制作しました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも ITP に入って一番うれしかったのは、&lt;strong&gt;刺激的な人たちに出会えたこと&lt;/strong&gt;です。ティナとクリスティーナという2人の学生と、《Legends》の続編を一緒に制作することになりました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;《One Amongst Many》&lt;/strong&gt; — 16人の女性とコンピューティングについての物理的データ展示です。それぞれが天井からぶら下がる輝く球体として表現され、その業績の年代ごとに空間に配置されています。彼女たちは皆とてもクールで、コンピューティングへの貢献は非常に大きいにもかかわらず、&lt;strong&gt;私たちはこのプロジェクトの前に彼女たちのほとんどを聞いたことがありませんでした&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それぞれのオーブを薄暗くしてスタートすることにしました。人々が歩いてきて、その中に描かれた女性たちについて読んでいると、&lt;strong&gt;オーブは少しずつ明るく輝いていく。フィールド全体が明るくなるまで&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このプロジェクトは ITP 2019 Winter Show に設置され、何百人もの人々が訪れました。世界中の誰もが読めるデジタル版の Web サイトも作りました。彼女たちについて読んでみてください。とてもクールですから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私は実際にショーに出ることはできませんでした。でもクリスティーナとティナがたくさんの写真を送ってくれて、人々の反応を教えてくれました。&lt;strong&gt;私のお気に入りの感想は、大学のコンピューター・サイエンス学部の年配の女性のもの&lt;/strong&gt;でした——「いつか誰かがこの展示のように、自分の仕事を称賛してくれるかもしれない、という希望を抱いた」。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このプロジェクトは技術的に私のコンフォート・ゾーンから大きく外れていました。でも ITP のコミュニティに支えられ、とても楽しかった。ティナやクリスティーナと仕事をすることで勇気づけられ、勝利を得たと感じました。&lt;strong&gt;文字通り、箱から飛び出して、物理的にスペースを占領したかのようでした。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして同じ週、30歳の誕生日を迎えた私は、ついに&lt;strong&gt;新しい夢を見る勇気&lt;/strong&gt;を持ちました。達成可能な目標ではなく、とても手が届かないと感じられた夢です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;何百、何千もの人々が見に来るようなアートを作りたい。そしてそれを、最高に楽しく、才能あふれるチームと一緒に作りたい。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;正直に言うと、私はその夢を大声でささやくのがやっとでした。自分自身にさえ。とてもばかげているように聞こえるからです。そしてそのたびに、あの疑問が忍び寄るのを感じました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも私はあの写真や物語を思い出し、今ではこの夢をさらに強く抱き続けています。そして&lt;strong&gt;二度と自分の邪魔をするような人間にはならない&lt;/strong&gt;と何度も自分に言い聞かせました。たとえ他の人たちが、この夢を馬鹿げていて手が届かないと思ったとしても。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;2020年--燃え尽き&#34;&gt;2020年 ― 燃え尽き
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;2020年、私は目を輝かせ、新しい物理的な作品制作への希望に満ち溢れていました。そして、そのあと何が起きたかは、みんな知っていますよね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;友人や家族が無事で、家があることに感謝しています。しかし同時に、&lt;strong&gt;予算凍結のために話していたクライアントをすべて失い、二度と戻ってきませんでした。そして7か月間、無収入&lt;/strong&gt;でした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最初のうちは空き時間に何をしたらいいのか見当もつきませんでした。そこで**《People of the Pandemic》**——超ローカルな協力型シミュレーション・ゲーム——に身を投じることにしました。これが、パンデミックにおいて外で何が起こっているのかを頭の中で理解する方法になりました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今にして思えば、最初の2か月間ひたすら自分を否定して24時間働き続けたのは、&lt;strong&gt;とてもとても不健康な対処法&lt;/strong&gt;だったのかもしれない。2か月後、このプロジェクトが終わる頃には燃え尽き、コンピューターを見るのもやっとでした。それから1か月間、『どうぶつの森』で遊んだり、すごくかわいい樹脂製のピアスを作ったりしていました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし私は2020年にあと2回、&lt;strong&gt;自分を極限まで酷使して燃え尽きるというプロセスを繰り返す&lt;/strong&gt;ことになりました。『Data Sketches』の最終デザイン・レイアウトに取り組んでいた時のことです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2020年12月、Nadieh と私が最終デザイン・ファイルを提出するまでに、私は1か月間、自分の作品と自分の言葉を見つめ続け、その後数か月間、&lt;strong&gt;過去の作品を見る気になれないほど深い燃え尽き状態&lt;/strong&gt;に陥りました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そしておそらく最も気になったのは、&lt;strong&gt;もう二度とデータ可視化のプロジェクトに携わりたくないと強く感じた&lt;/strong&gt;こと。当時どうやって生計を立てていたかを考えると、本当にとても憂慮すべきことでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だからそれからの数か月、友人と話す時間を取り、本当に内省することにしました。そして自分について2つの重要なことに気づきました。&lt;/p&gt;
&lt;ol&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;データを使ってストーリーを語ることは今でもとても好き&lt;/strong&gt;。ただし、ブラウザや画面サイズ、例外対応などさまざまな要素が絡み合う Web 用のストーリーを作ることに疲れ果ててしまった&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;&lt;strong&gt;私は今でも新しいことを学ぶのが大好き&lt;/strong&gt;。それがコーディングとデータ可視化に惚れ込んだそもそもの理由&lt;/li&gt;
&lt;/ol&gt;
&lt;p&gt;あの本を作り終えたことで、少なくとも Web 用のデータ可視化については&lt;strong&gt;学びたかったことのピークに達した&lt;/strong&gt;と実感できました。そして私は深く深く変化を渇望していた。だから、その直感に耳を傾けることにしました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2021年秋、私は NYU ITP の大学院生になり、新しいスタートを切りました。期待も計画もゼロで、ただ好きなようにフィジカル・コンピューティングとデジタル・ファブリケーションの授業を受けることにしました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして、ある都市（サンフランシスコ）から別の都市（ニューヨーク）へ、キャリアのある段階から次の段階へと&lt;strong&gt;大きく移行する場所にいるという不確かな状態を受け入れながら&lt;/strong&gt;、この年を終えました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実際、私の人生全体が、国や文化や居場所や食事の場所の狭間で、&lt;strong&gt;完全に落ち着くことのない変遷の連続&lt;/strong&gt;でした。しかし幸いなことに、私は過去10年間、&lt;strong&gt;外の世界を理解するために&lt;/strong&gt;データ可視化を作り、スキルを磨いてきました。そして今、&lt;strong&gt;内面を見つめ、自分自身を理解するための仕事をする時間とスペース&lt;/strong&gt;ができました。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;個展wonder--𝘩𝘰𝘱𝘦驚きを失い希望を見つける&#34;&gt;個展《w̶o̶n̶d̶e̶r̶ &amp;amp; 𝘩𝘰𝘱𝘦》（驚きを失い、希望を見つける）
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;ある美しい9月の夜、私は初めての一夜限りの個展を開催しました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それぞれの点は2018年から2022年の間に撮った写真を表しています。それぞれの花は花の写真、二重の丸は食べ物の写真（皿のように見えますね）、小さい丸はその他の写真。丸の位置は撮影場所によります。&lt;strong&gt;中心が家で、中心から離れるほど家から遠い場所で撮影した&lt;/strong&gt;もの。ドットが実線の円の内側にあれば、その写真を撮った時、私は家にいたということです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これまで頻繁に扱ってきた &lt;strong&gt;Web の要素を、どのように物理的なものに変換するか&lt;/strong&gt;を考えるのはとても楽しかった。DOM のレイヤーと同様に、これらのレイヤーを作ることにしました。&lt;/p&gt;
&lt;ul&gt;
&lt;li&gt;ドットと花を紙にカラー印刷 → &lt;strong&gt;HTML5 の canvas レイヤー&lt;/strong&gt;のようなもの&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;透明なアクリルに注釈をレーザーでエッチング → &lt;strong&gt;SVG レイヤー&lt;/strong&gt;のようなもの&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;アクリルには厚みがあるので、&lt;strong&gt;ドロップシャドウの効果&lt;/strong&gt;が付与される（些細なことですが、細部へのこだわりです）&lt;/li&gt;
&lt;li&gt;アクリルのレイヤーをさらに重ねる → &lt;strong&gt;Web ページ上でスクロールする div&lt;/strong&gt;&lt;/li&gt;
&lt;/ul&gt;
&lt;p&gt;ショーの前半を歩いていくと、&lt;strong&gt;あなたは文字通り、物理的にスクロールしている&lt;/strong&gt;ことになります。外にいる時に感じていたすべての驚きについての私の話を。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;角を曲がると、アメリカでパンデミックが発生した最初の月である2020年3月に遭遇します。円の内側、つまり家の中で、ドットがすべて縮小しているのが分かります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その下には、メインのビジュアライゼーションが&lt;strong&gt;水の入ったボウルに投影&lt;/strong&gt;され、アニメーション化されています。上から落ちる水滴はそれぞれ、同時期にニューヨーク市警に報告された&lt;strong&gt;アジア人に対するヘイトクライム&lt;/strong&gt;を表しています。そして&lt;strong&gt;水によって画像が歪む様子は、当時感じた現実の歪みを表す最高の比喩&lt;/strong&gt;です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;部屋の後半では、これらのヘイトクライムについて読んだことが私に与えた影響について話します。**一人で道を歩いている時にどれだけパニックに陥るか。どれだけしっかりと地面に目を向けるか。**ちょっと目を上げてうっかり誰かと目を合わせてしまったら、それがヘイトクライムの引き金になるのではないかと怖くなったからです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;2022年3月、私は&lt;strong&gt;かつて屋外で感じていたすべての驚きを失い、代わりにすべてを飲み込むような恐怖と不安で満たされている&lt;/strong&gt;ことに気づきました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;それに気づいてからは、可能な限り上や周りを見回すようにしました。そして4月のある日、見上げると&lt;strong&gt;最初の花が咲いている&lt;/strong&gt;のが見えたのです。その瞬間、&lt;strong&gt;喜びが恐怖を上回った&lt;/strong&gt;のを感じました。そして久しぶりに、希望を感じました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;物語を読み終えて顔を上げると、ずっと頭上にある花々の下を歩いていくと、優しく照らしてくれるのが見えます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この展示はとても大きなものでした。&lt;strong&gt;これほど個人的なことに取り組むためにデータを使ったのは初めて&lt;/strong&gt;で、それらの感情や心の不安が部屋全体の空間を占めているのを見るのは、非常にカタルシスであり、癒しでした。また、これほど個人的なものをまとめるのに他者の協力を求めたのも初めてで、パニックに陥った私の助けを求める電話に応え、10日間一緒に製作と設置をしてくれた友人と夫にとても感謝しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして来てくださった皆さんに直接お会いすることができました。おそらくここにいる多くの人が共感できると思いますが、&lt;strong&gt;デジタルで何かを作って世に出すとき、私たちがリーチしたすべての人々を実際に知ることは決してありません&lt;/strong&gt;。アクセス数で分かるかもしれないし、親切な人が後で感想を教えてくれるかもしれない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でもこの個展では、&lt;strong&gt;姿を見せてくれた人全員を見ることができ、私の話に対する彼らの反応をリアルタイムで見ることができました&lt;/strong&gt;。彼らが私の物語を読んでいる時、私と一緒に笑い、一緒に涙しているのを見ることができた。そのあと私をハグしてくれました。それが一晩中何度も起こりました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;それらの反応、つながりやコミュニティの瞬間は、とても魔法のようで美しく、癒し&lt;/strong&gt;です。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;卒業論文--静かな怒りを掘り下げる&#34;&gt;卒業論文 ― 静かな怒りを掘り下げる
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;卒業論文に向けて、私はこの機会を利用して&lt;strong&gt;本当に深いこと、深い感情的なこと&lt;/strong&gt;に取り組みたいと決心しました。そして、それらの個人的な物語を、&lt;strong&gt;本当にリアルで、親密で、力強いと感じられる物理的な形&lt;/strong&gt;にしたいと思っていました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;内省し深く掘り下げていく過程で、私は&lt;strong&gt;怒り、深く根付いた静かな、そして煮えたぎる怒り&lt;/strong&gt;を発見しました。そしてその怒りには2つの側面がありました。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id=&#34;-幼少期--両親から受け継いだ静かなトラウマ&#34;&gt;① 幼少期 ― 両親から受け継いだ静かなトラウマ
&lt;/h3&gt;&lt;p&gt;両親は私が10歳になるまでに人生を変えるような転居をしていました。中国からフィリピン、フィリピンから中国、中国から日本、そして日本からアメリカへ。最初の1回以外は、すべて私を連れて行きました。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id=&#34;-成人してから--テクノロジー業界で女性として働いた頃&#34;&gt;② 成人してから ― テクノロジー業界で女性として働いた頃
&lt;/h3&gt;&lt;p&gt;私が遭遇したシリコンバレーの性差別は、&lt;strong&gt;最も顕著な形の心理的な操作と妨害&lt;/strong&gt;でした。フルタイムで働いた4年間が終わる頃には、私は自分の仕事について不相応に低い評価を持っていました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;女性であること、あるいは有色人種で技術職にあることは「千の紙切れによる死」のようなもの&lt;/strong&gt;だという話を読んだことがあります。数え切れないほどのマイクロアグレッションがあり、それぞれは報告するまでもないけれど、それらが積み重なると耐え難いものとなる。痛みを伴うほどの共感でした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;自分がいかに小さな存在だったかに気づくのに何年もかかりました。そして、自分がやっていることが驚くほど優れていると認める自信を取り戻すまでには、さらに何年もかかりました。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これについて、私は&lt;strong&gt;データ可視化および広範な Web コミュニティに感謝&lt;/strong&gt;しています。小さいながらも成功を収めているスタートアップの政治からは解放され、彼らは私がこれまでに発表したすべてのプロジェクトを祝ってくれました。&lt;strong&gt;私に、自分のやっていることは信じられないほど素晴らしいと何度も言ってくれました。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;フルタイムを退職してから6年後、私はついに彼らの言葉を心から信じました。&lt;strong&gt;自分に自信がなかった私を信じてくれてありがとう。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そしてまさにその言葉を書いてから1週間後、私のこのプロジェクトは&lt;strong&gt;1300件の応募作品の中から最も美しい作品に選ばれました&lt;/strong&gt;（Information Is Beautiful Awards）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この瞬間、私は気が狂いそうでした。何を言えばいいのか分かりませんでした。でもそのあと、&lt;strong&gt;深い落ち着き&lt;/strong&gt;を感じることができたのです。テクノロジー業界での経験から生じた、&lt;strong&gt;自分自身と技術的能力を絶えず証明する必要性から解放され&lt;/strong&gt;、代わりに自分自身と自分の作る作品に平安を感じました。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;パフォーマンスと物理的インスタレーション&#34;&gt;パフォーマンスと物理的インスタレーション
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;帰宅してから、こんなパフォーマンスをしました。ほとんど言葉のない、&lt;strong&gt;私の描いた色が音になった物語&lt;/strong&gt;。中国の書道のインクの一滴一滴が、ニューヨーク市警に報告されたアジア人へのヘイトクライムを表しています。2021年3月までに黒インクの量が圧倒的になり、&lt;strong&gt;私はそれと和解することを余儀なくされます&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もう1つの作品のタイトルは「&lt;strong&gt;父権制が、変わりやすいもの（月やあなた）よりも、変わらないもの（太陽）を優先する&lt;/strong&gt;」。2020年の月経データに合わせて赤インクを垂らしています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これは10代の頃、毎月同じ日に生理が来なかったときの恥ずかしさから着想を得ています。その異常のせいで自分の身体に何か問題があるのではないかと思っていました——生理記録アプリを使い始めて、自分の体が非常に不規則であることに気づくまでは。そして&lt;strong&gt;実際に非常に不規則なのは太陽暦の方&lt;/strong&gt;でした。1か月が31日、30日、28日、時に29日。&lt;strong&gt;問題は私ではないと気づいた&lt;/strong&gt;のです。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id=&#34;卒業制作untitled-we-still-land-home&#34;&gt;卒業制作《Untitled (we still land, home)》
&lt;/h3&gt;&lt;p&gt;最終的に、私の怒りの2つの側面を表現する物理的なインスタレーションを提案し、まず1つ目——子ども時代についてだけに集中することにしました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;出発点として、Stephanie Foo の回想録『What My Bones Know』に深くインスピレーションを受けました。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;アメリカのサンノゼにある私のコミュニティは、その大部分が共産主義に対するアメリカの残忍な代理戦争の残骸から築かれたものであることを示しています。（中略）サンノゼは、サイゴンとソウルを失ったアメリカにとっての残念賞です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;また、私は何十人もの移民のアジア系の子供たちと話をしましたが、私と同世代のアジア人は皆、自分たちの両親が善良な人たちであることを知ってもらいたがっていました。彼らは何も持たずにここに来ましたが、たくさんのことを乗り越えてきました。彼らはただ、ストイックで、不安で、静かなのです。&lt;/p&gt;&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;私は、&lt;strong&gt;希望と期待に満ちて新しい国に到着した移民であるのに、現実は大きく異なっていると気づく&lt;/strong&gt;——その二項対立に魅了されるようになりました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;論文のタイトルは「&lt;strong&gt;Untitled (we still land, home)&lt;/strong&gt;」（無題：私たちはそれでも新しい国を訪れ、そこを故郷にする）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;中国の書道のインクが一滴一滴上から滴り落ちており、&lt;strong&gt;アメリカへの多くの中国人移民&lt;/strong&gt;を表しています。生地をアメリカの土地、その下から送られる風を&lt;strong&gt;中国移民に対するアメリカ人の感情&lt;/strong&gt;と考えており、文字通り&lt;strong&gt;インクが着地しにくい造形&lt;/strong&gt;となっています。3時間ほどかけて、インクは生地の裏側から表側までゆっくりと進みます。インクの塗布は1850年から現在までの移民データによります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;このプロジェクトに取り組む過程で、私は&lt;strong&gt;自分が両親に尋ねることができない質問を、このプロジェクトにしている&lt;/strong&gt;ことに気づき始めました。&lt;/p&gt;
&lt;blockquote&gt;
&lt;p&gt;家を出て、完全にサポートされるつながりから離れて、何度もやり直さなければならないのはどんな心持ちでしたか？
生き残るために差別を感じたり、戦わなければならなかったことがありますか？
新しい言語が登場するたびに、新しい国で、声の弱さや無力さを感じたことはありますか？
それが私に伝わると思っていましたか？&lt;/p&gt;&lt;/blockquote&gt;
&lt;p&gt;そして作品は、インクの一滴一滴で私に答えてくれます。&lt;strong&gt;それは意図した場所に着地するのではなく、乱雑に自由にあらゆる方向に散らばりました。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして、それぞれの雫が表すすべての命を思います。苦労し、落ち着いたすべての命。千の異なる想像が、百万の異なる命を。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;そして、たとえ期待した場所に着陸できなかったとしても、それでも着陸することはできたのだ、ということを思い出させられます。そして私たちは自分たちで家を作ります。その回復力には、とても美しいものがあります。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これはこのアイデアの最初の実用的なプロトタイプだと考えていて、改善したいことはまだたくさんあります。でも今のところ、それが私自身について教えてくれたことすべてに感謝しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;モーターを使うと文字通り自分の周りの世界を動かすことができる&lt;/strong&gt;ので、モーターを使った作品が本当に楽しいと感じるようになりました。そして&lt;strong&gt;水、インク、空気を扱うことが大好きになりました。それらは私の怒りを鎮める爆弾のように感じられるから&lt;/strong&gt;です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして、&lt;strong&gt;自分のビジュアルをシンプルかつエレガントに保つことができれば、それが、テクノロジー業界の女性として自分自身と自分の価値を常に証明しなければならないと感じてきた絶え間ないプレッシャーに対する最大の反抗&lt;/strong&gt;となるだろう。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私はほとんど復讐のような情熱を持って愛し、テクノロジー業界での経験を通じて得たスキルの最後の一滴を使い、これらの作品を作り、&lt;strong&gt;私の力を取り戻しています&lt;/strong&gt;。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id=&#34;これから&#34;&gt;これから
&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;私はほぼ4か月前に卒業しましたが、自分の将来がどうなるかはまだ分かりません。あの大きな大きな夢に到達する方法も。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今は、どのように前進したいか多くのことを考え、内省しています。そして、&lt;strong&gt;再びコーディングすることに本当にワクワクしている&lt;/strong&gt;ことに気づきました。まるであの2年間 Web から離れていたことが、本当にそれを恋しくさせたように。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そこで私は、クライアントワークとしてのデジタルなビジュアライゼーションと、私自身の資金によるアートワークのバランスを見つけようとしています。そしていつか、できれば近いうちに、&lt;strong&gt;この2つが融合し、意味のある、あらゆる媒体で物語を伝えることに集中できる&lt;/strong&gt;ことを願っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして「箱」です。日によっては、今でも激しい怒りでいっぱいになることもあります。時には箱を出て「&lt;strong&gt;社会的規範なんてくそくらえ、私は私のままで全てになるんだ。それが威圧的だと感じるとしても、それに向き合ってくれませんか&lt;/strong&gt;」と言いたくなることも。そして、日によっては、もうその箱に戻れなくなることもあります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;しかし私は、ますますその箱を開けて、&lt;strong&gt;自分にふさわしいものを正確に定義できるように&lt;/strong&gt;なりたいと思っています。&lt;/p&gt;
&lt;hr&gt;
&lt;p&gt;そしてまた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;こんにちは。私の名前は Shirley Wu です。私は中国系アメリカ人の女性です。誇り高き移民の娘、ソフトウェア・エンジニア、データ可視化デザイナーであり、ストーリーテラーであり、個人事業主であり、クリエイティブ・ディレクターであり、アーティストです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;strong&gt;私はここにいて、私は私であることを、堂々と振る舞います。&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;どうもありがとう！&lt;/p&gt;</description>
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