梁田 真樹子(読売新聞)/ボトムアップで作る!報道デジタルコンテンツ
能登半島地震、大船渡の山林火災、道路陥没――読売新聞のデジタル報道コンテンツは、記者たちが自ら技術を学び、有志で立ち上げたものでした。報道機関が持つ「データの塊」をどう活かすか、ディレクターがいない体制のままでよいのかを、実例とともに問いかけます。
能登半島地震、大船渡の山林火災、道路陥没――読売新聞のデジタル報道コンテンツは、記者たちが自ら技術を学び、有志で立ち上げたものでした。報道機関が持つ「データの塊」をどう活かすか、ディレクターがいない体制のままでよいのかを、実例とともに問いかけます。
昔の地図は難解で読みにくい。誰にとっても親しみやすい現代風のデザインで江戸の地図を復元した「れきちず」の制作過程を紹介します。
モダンな地図ライブラリの多くは WebGL で描画しています。3Dプログラミングの「シェーダー」を書くことで、画面全体にチルトシフトやレトロTV風のエフェクトをかけたり、deck.gl の標準機能にはないアニメーションを自作したりできます。
Googleマップでおなじみのメルカトル図法は「角度が正しい」航海のための地図。面積が大きくゆがむため、点の分布図やコロプレス図で使うと情報量や数値の印象を誤らせます。主題図を誤解なく表現するための地図投影法の選び方を、地図の専門家が10分で解説します。
スクロールで語る記事はなぜ効くのか——国内外の事例と実装手段を辿ったうえで、「読者はスクロールしかしたくない」というニューヨークタイムズの結論に向き合います。そこから「ジュース」と呼ばれる手触りの話、そしてコンピュータという表現媒体の可能性まで。
「詐欺グラフ」と呼ばれるものを、チャートを構成するレイヤー——データの記号づけと描画空間——に分解して整理します。作り手の悪意だけでなく、面積計算の取り違え、凡例の破綻、階級分けの裁量まで、罠の在りかを一つずつ。
言語も地図も可視化も「思考のための道具」ではないか——自然言語処理から地図の会社へ移った発表者が、その共通点を辿ります。趣味で作った地図が縁で転職に至るまでの、コミュニティに支えられた経緯も。
紙の時刻表から市民が手作りするバスマップ、そして世界標準フォーマットGTFSによるオープンデータへ——日本のバス情報は数年で500事業者超が公開する状況まで来ました。利用者の利便性だけでなく、地域の交通政策そのものをデータで組み立て直す試みまでを俯瞰します。
警察の集計に現れない事故多発交差点が全国にある——信号機や交差点名がないと集計から漏れるという「抜け穴」を、オープンデータの緯度経度から発見。報道後、県警が交通規制を変更し、警察庁が全国向けの新しい解析ツールを配るに至った経緯です。
どんなに良いツールがあっても、データがなければただの箱。「餅から米を作る作業」——PDFを人手で入力し直す不毛さはなぜ消えないのか。オープンデータの需要と供給が噛み合わない構造を示し、可視化する側から何ができるかを提案します。