山辺 真幸/データと可視化をつなぐ「トランスフォーメーション」について考える
『データビジュアライゼーションのためのデザイン原則』の監訳を担当した立場から、本書の読みどころを紹介します。そしてアイソタイプの「トランスフォーマー」という役割を手がかりに、描画が自動化された現代に残る「意味の設計」の仕事を考えます。
『データビジュアライゼーションのためのデザイン原則』の監訳を担当した立場から、本書の読みどころを紹介します。そしてアイソタイプの「トランスフォーマー」という役割を手がかりに、描画が自動化された現代に残る「意味の設計」の仕事を考えます。
『データ思考入門』(講談社現代新書)の著者・荻原 和樹さんが、報道の現場で培った制作経験をもとに「10年後も役立つ、データを伝えるための基本原則」を語ります。データ可視化はグラフの飾り付けではなく、その前段にある「編集」の作業が重要だという視点が中心です。
2022年度から高校の必修科目「情報Ⅰ」に情報デザインの単元が加わりました。しかし授業実践の論文を分析すると、情報デザインの本来の目的である「コミュニケーション」への言及がほとんど見られません。「作ってみた」で終わらせない教育をどう広げるかを論じます。
「円グラフは使うべきではない」と言われがちですが、本当にそうでしょうか。800名を対象に円グラフと帯グラフの読み取り精度・速度を比較した実験の結果、円グラフは専門家が言うほど悪くはなく、しかし一般の人が思うほど良くもない、という結論が得られました。
大学の可視化研究は、既存ツールの活用にとどまらず、独自の表現手法の開発や理論構築、ビジネスでは扱われないデータの分析ができます。散布図の自動選択から、AI推薦のジェンダーバイアス、絵画やJ-POPの進化まで、多彩な事例を紹介します。
ネットワーク可視化のツールはたくさんありますが、ただ使うだけでは「よくわからないけどすごそうな画」が出るだけです。毛玉(ヘアボール)にならない可視化のために、力指向・ストレスモデルなどグラフ描画アルゴリズムの原理と選び方を、情報可視化の研究者が解説します。
Googleマップでおなじみのメルカトル図法は「角度が正しい」航海のための地図。面積が大きくゆがむため、点の分布図やコロプレス図で使うと情報量や数値の印象を誤らせます。主題図を誤解なく表現するための地図投影法の選び方を、地図の専門家が10分で解説します。
データ可視化の役割は「探索と説明」だけでしょうか。NHKのコロナ3次元系統樹などを手がけたデザイナーが、博士研究から導いた「専門家とデザイナーの協働プロセス」を語ります。問いを事前に決めず可視化を反復することで、複雑なものを複雑なまま捉える創造的なビジュアライズが生まれます。
データビジュアライゼーションは「まなざし」という見えない権力を持つ――集合視、比較と分断、属性付与、ノイズ除去など7つのまなざしを整理し、「主婦」という取りこぼされる存在を手がかりに、無用なデータから見返す方法論を探る修士研究の発表です。